2014.12.16
サロン・ド・ラン新聞 H26  4月号

4月になり、東北にも桜の便りが聞こえ始めました。寒い冬からやっと抜け出し、気持ちもウキウキしてくる今日この頃。お花見の計画をされている方も多いのではないでしょうかそんな中、花粉症の方にとっては辛い季節ですね・・・花粉症の方は年々増してきており、現在、国民の4人に1人はなんらかの花粉にアレルギーを持っていると伝えられているそうです。国民の4人に1人は花粉症といわれる時代・・・もはや国民病ですね。

そこで、今月は「花粉症最新治療情報」をお届けしたいと思います。

最近、テレビなどでも放送されており、ご覧になった方も多いかと思いますが、根治可能性のある治療法「舌下免疫治療法」が今年6月から保険適用内になるそうです。(新薬「シダトレン スギ花粉症舌下液」(以下、シダトレン)が今年1月に厚生労働省に認可されました)

今年の6月から保険が適用されるため、来シーズンからの対応になるようですが、「舌下免疫療法」というもので、治療法は、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を含むエキスを舌の下に投与し、体内に吸収させることを継続的に行うことによって、花粉症の症状を軽減させるというものだそうです。花粉の飛び始める3か月前から投与し始めて、花粉の飛んでいる期間は毎日続ける。最低でも3年間続けることが完治への条件であるようですが、舌下免疫治療法は自宅で出来る治療のため、通院の手間はほとんどないので、無理なく続けられるのではないかと期待されているようです。舌下免疫療法を含むアレルゲン免疫療法は、今ある治療法のなかでもただひとつ、花粉症の完治の可能性がある治療法なので、保険が適用されるようになれば試す価値はあるように思われますね。現在は保険適応外の治療法であるため、年間7万円の費用がかかるそうですが、今年6月からはその3割負担となります。また気になるのは治療の安全性と、それにともなう副作用ですが、もとは体内に注射する療法でしたが、それにくらべて舌下免疫療法は安全性が高いのではないかと指摘する専門家もいるようです。副作用として、まれに喘息や咳などを誘発する例が報告されているそうですが、その数は12%にとどまっているようです。

ただ、舌下免疫療法には、現在のように大量のスギ花粉が舞っている花粉症シーズンには治療を開始できないそうです。なぜなら、花粉シーズンの最中は日常的に花粉を吸い込み続けており、体はわずかな抗原にもアレルギー反応を起こしやすく、この状態で舌下免疫療法を開始すると、すでに体が過敏な状態になっているために、症状が悪化してしまうそうです。これを避けるため、治療を開始するのは花粉シーズンが過ぎてからになります。そもそもこの薬は、一般的に2年ほどの長期的な服用計画を前提としているそうです。人によって違うようですが、治療の効果が出るには、2年ほどかかると考えられていますので継続が大事です。1年目で全く効果がなかったのに、2年目に大きな効果が出る人もいるようです。また、1年目で効果があった人の78割はその後の症状もかなり改善され、なかにはもう5年以上も花粉症の症状が出ていないという方もいらっしゃるそうです。焦らずじっくり続けて治療することが肝要な様ですね。花粉症に悩まれている皆様、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

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